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「どうして私は信じてもらえないんだろう?」 その答えは「自分を信じる力」の中に

  • 5月7日
  • 読了時間: 5分

「どうして私って、いつも信じてもらえないんだろう…」

そう深く悩んだ経験はありませんか? 実は私もその一人でした。 一生懸命説明しても、真剣な思いを伝えても、どこか疑いの目を向けられているように感じてしまう。そんな時、心には拭いきれない寂しさと、やり場のないフラストレーションが募りますよね。


もしあなたが今、そんな気持ちを抱えているのだとしたら、少し立ち止まって、ご自身の心の内側をそっと見つめてみてください。もしかすると、信じてもらえないと感じるその根源には、「あなたがあなた自身を信じているかどうか」という、意外な問いが隠されているのかもしれません。


自分を信じることの重要性


心理学の世界では、自己信頼(Self-trust)、つまり自分自身を信じる力は、私たちが生きていく上で非常に重要な基盤となると考えられています。自己信頼感が高い人は、自分の能力や判断力に自信を持っているため、困難に立ち向かう勇気や、目標を達成するための粘り強さを持つことができます。


一方で、自己信頼感が低い人は、常に自分の言動に不安を感じやすく、「どうせ私にはできない」「間違っていたらどうしよう」といった否定的な思考に囚われがちです。


なぜ自分を信じられないと、人も信じてくれないのか


では、なぜ自分自身を信じることができないと、周りの人からも信じてもらえなくなってしまうのでしょうか?その背景には、いくつかの心理的なメカニズムが働いています。


1.自信の欠如は、言葉や態度に表れる


私たちが何かを伝えるとき、言葉の内容だけでなく、声のトーン、表情、姿勢といった非言語的な要素も、相手に大きな影響を与えます。自分に自信がない時、私たちは声が小さくなったり、視線が定まらなかったり、どこか自信なさげな態度をとってしまいがちです。

これらのサインは、無意識のうちに相手に「この人は本当にそう思っているのだろうか?」「何か隠しているのではないか?」といった疑念を抱かせてしまう可能性があります。たとえ話している内容が正しかったとしても、自信のなさが相手に不安感を与え、結果的に「信じられない」という印象を与えてしまうのです。


2.自己肯定感の低さは、過剰な防御や疑心暗鬼を生む


自分に自信がないと、私たちは他者の言葉や態度をネガティブに解釈しやすくなります。「もしかしたら、私のことをバカにしているのかも」「どうせ私の言うことなんて聞いてもらえないんだ」といった被害的な考えが頭をよぎり、過剰に身を守ったり、相手の言葉を素直に受け止められなくなったりすることがあります。

このような態度は、相手に「心を閉ざしている」「何を考えているかわからない」といった印象を与え、信頼関係を築くことを難しくしてしまいます。結果として、相手もあなたに対して心を開けなくなり、「信じることができない」という状況を生み出してしまうのです。


3.「信じてもらえない」という思い込みが、現実を作り出す


心理学には、「予言の自己成就」という現象があります。

これは、「~になるだろう」と信じることで、その信念に基づいた行動を取り、結果的にその信念通りの現実を引き寄せてしまうというものです。

「どうせ私は信じてもらえない」と強く思い込んでいると、無意識のうちに自信のない態度をとったり、相手を疑うような言動をしてしまったりします。その結果、実際に相手から信頼を得られにくくなり、「やっぱり私は信じてもらえないんだ」という思い込みをさらに強めてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。


自分を信じる力を取り戻すために


では、この「信じてもらえない」という負のサイクルから抜け出し、自分自身を、そして周りの人からも信頼されるようになるためには、どうすれば良いのでしょうか?


1.自己認識を深める

まずは、自分がどのような時に自信をなくしてしまうのか、どのような考え方の癖があるのかを客観的に把握することが大切です。日記をつけたり、信頼できる人に相談したりする中で、自分の感情や思考パターンを深く理解していきましょう。


2.小さな成功体験を積み重ねる

大きな目標をいきなり目指すのではなく、まずは小さな目標を設定し、それを一つずつ達成していくことで、成功体験を積み重ねていきましょう。どんなに小さなことでも、「できた!」という実感は、自己信頼感を育む上で大きな力になります。


3.ネガティブな思考に気づき、修正する

「どうせ」「だって」「でも」といった否定的な言葉は、自己信頼感を蝕む大きな要因です。ネガティブな思考に気づいたら、「本当にそうだろうか?」「別の可能性はないだろうか?」と問いかけ、より現実的でポジティブな考え方に意識的に切り替えていく練習をしましょう。


4.自分の良いところに目を向ける

私たちは、自分の欠点ばかりに目を向けがちですが、誰にでも良いところ、得意なことがあります。過去の成功体験を振り返ったり、周りの人から褒められたことを思い出したりする中で、自分の価値や魅力を再認識し、自己肯定感を高めていきましょう。


5.他者とのコミュニケーションを意識する

自信を持って話す練習をしたり、相手の目を見て丁寧に話すように心がけたりすることで、相手に与える印象は大きく変わります。また、相手の意見に耳を傾け、誠実な態度で接することも、信頼関係を築く上で不可欠です。


最後に

「どうして私は信じてもらえないんだろう?」と感じた時、その答えは、もしかしたらあなたの心の中に眠っている「自分を信じる力」を目覚めさせることにあるのかもしれません。

自分自身を信じ、大切にすることは、決してわがままなことではありません。むしろ、自分を信じることができた時、あなたは内側から輝きを増し、その魅力は自然と周りの人々にも伝わっていくでしょう。

焦らず、少しずつで良いのです。自分自身と向き合い、信じる力を育んでいく中で、きっとあなたは、周りの人々からの信頼をしっかりと掴み取ることができるはずです。


 
 
 

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