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『不安』は解釈が作っている?~事実と解釈 不安の正体は

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。


突然ですが、最近、何かに「不安」を感じましたか?


「仕事でミスをしたらどうしよう」

「LINEの返信が来ないけど、嫌われたかな?」

「将来、生活していけるだろうか……」


そんなふうに、モヤモヤとした不安に心が支配されてしまうこと、ありますよね。

実は、心理学の世界では、この不安の正体について、とても興味深いことが言われています。

それは、私たちを不安にさせているのは、起こった出来事そのものではなく、それをどう受け止めたかという『解釈』であるということです。


今日は、この「事実」と「解釈」のカラクリを解き明かして、少しでも心を軽くするヒントをお届けします。



1. 不安の正体は「脳内のストーリー」


まずは、よくあるシチュエーションで考えてみましょう。

【事実】

職場の廊下で上司とすれ違ったとき、挨拶をしたけれど返事がなかった。


この「事実」に対して、あなたならどう思いますか?

  • 解釈A: 「え、無視された? 私、何か失礼なことしたかな……。嫌われてるのかも(不安・落ち込み)」

  • 解釈B: 「あ、上司は考え事をしていて気づかなかったんだな。忙しそうだ(平気)」

  • 解釈C: 「最近あの人、耳が遠くなったのかな? 体調が悪いのかな?(心配)」


「挨拶が返ってこなかった」という事実は一つだけなのに、その後の感情は「不安」だったり「平気」だったりと、バラバラなんです。


つまり、あなたの心を揺さぶっているのは上司の行動(事実)ではなく、あなたの頭の中で作り上げられた「嫌われているかも」という意味付け(解釈)のほうなのです。



2. 心理学で有名な「ABC理論」


この仕組みを説明するのが、心理学者のアルバート・エリスが提唱した「ABC理論」です。

  • A(Activating event): 出来事(事実)

  • B(Belief): 信念、受け取り方(解釈)

  • C(Consequence): 結果としての感情・行動


私たちはつい「A(事実)があるから、C(不安)になる」と思いがちですが、実はその間に「B(解釈)」というフィルターが必ず挟まっています。


不安になりやすい人は、このBのフィルターがちょっぴり「ネガティブ・アラート」になりやすいだけ。決してあなたが弱いわけではなく、脳が「危険を予測して守ろうとしている」証拠でもあるのです。



3. なぜ脳は「悪いほう」に解釈するの?


「でも、どうしても最悪の事態を考えちゃうんです」という方も多いはず。

実はそれは人間として正しい反応です。


大昔、人類がサバンナで暮らしていた頃、「草むらがガサガサした」という事実に対して、「風かな?(楽観的解釈)」と考えた人と、「ライオンかも?(ネガティブ解釈)」と考えた人、どちらが生き残ったでしょうか?


答えはもちろん、後者の「最悪を想定した人」です。

私たちの脳には、生き延びるために「最悪を想定して不安になる」という生存本能が組み込まれています。だから、不安になること自体は、あなたの脳が優秀に働いているサインでもあるんですね。



4. 心を軽くする「仕分け」のレッスン


とはいえ、現代社会でライオンに襲われることは滅多にありません。過剰な不安を手放すために、今日からできる「事実と解釈の仕分け術」を試してみませんか?


① 「事実」だけを紙に書き出す

不安に襲われたら、今起きていることを箇条書きにしてみましょう。

  • × 「部長が怒っている(これは推測・解釈)」

  • ○ 「部長の声のトーンが、いつもより低かった(これが事実)」


② 「他の解釈」を3つひねり出す

一つの解釈に縛られると、それが真実に思えてきます。あえて別の可能性を考えてみましょう。

  • 「お腹が空いていたのかも」

  • 「さっき会議で怒られた直後だったのかも」

  • 「コンタクトを忘れて、周りがよく見えていないのかも」(※ 正解を見つける必要はありません。「他にも理由があるかも」と思えるだけで、脳の緊張はほぐれます)


③ 「今、できること」に集中する

解釈は「過去」や「未来」に飛びがちですが、事実は常に「今」にあります。

「相手がどう思っているか」という他人の頭の中(解釈)はコントロールできませんが、「美味しいお茶を飲む」という自分の行動(事実)は今すぐ変えられます。



最後に:不安は「お守り」くらいがちょうどいい


不安は、決して「敵」ではありません。

「準備をしっかりしよう」「慎重に進めよう」と教えてくれる、あなたを守るためのお守りのようなものです。


でも、そのお守りが重すぎて動けなくなってしまったら、一度立ち止まって自分に問いかけてみてください。


「それは本当に起こっていること? それとも、私の解釈かな?」


事実に光を当てると、お化け屋敷の仕掛けがわかった時のように、スッと不安が消えていきます。


あなたの毎日が、少しでも穏やかで自由なものになりますように。




きっと大丈夫
きっと大丈夫



 
 
 

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