その責任、本当にあなただけのものですか? ~責任感と過剰な負担の境界線を見つめる~
- nirin-so

- 1月24日
- 読了時間: 3分
「私がしっかりしなきゃ」「私がなんとかしなきゃ」
あなたはいつもそう思っていませんか?
もしかしたら、それは幼い頃から背負ってきた、重すぎる荷物かもしれません。
毒親育ちの方々は、過度に責任を感じてしまう傾向があります。それは、幼少期に親の期待に応えようとしたり、家庭の不和を自分の責任だと感じたりした経験が深く根付いているからです。
責任感は、社会生活を営む上で大切な要素です。ですが、過度な責任感は心身の負担となり、生きづらさにつながります。
では、責任感と過剰な負担はどのように区別すれば良いのでしょうか?
1. 「誰の課題か」で線引きをする
アドラー心理学では、「課題の分離」という考え方があります。これは、「その責任は誰にあるのか?」を明確にすることで、不必要な負担から解放されるというものです。
例えば、
子供の進路:子供の課題
配偶者の機嫌:配偶者の課題
過去の親の言動:親の課題
このように考えると、自分が背負うべきでないものが見えてきます。
「私がなんとかしなきゃ」という思考に陥った時は、「これは誰の課題か?」と自問自答してみましょう。
2. 「できること」と「できないこと」を明確にする
私たちは、全てをコントロールできるわけではありません。自分の力で及ぶことと、及ばないことを認識することは、過剰な負担を避けるために重要です。
例えば、
仕事で最大限の努力をする:できること
結果を完全にコントロールする:できないこと
相手の感情を操作する:できないこと
「できること」に焦点を当て、精一杯取り組むことで、結果に対する過度な責任を感じる必要はなくなります。
3. 自分を労わることを最優先にする
過度な責任感を持つ人は、他人のために頑張りすぎるあまり、自分を犠牲にしてしまう傾向があります。しかし、自分が心身ともに健康でなければ、周りの人を支えることもできません。
十分な睡眠をとる
バランスの取れた食事を摂る
趣味やリラックスする時間を持つ
人に頼ることを恐れない
これらは決してわがままではありません。自分を労わることは、責任を果たすための土台となるからです。
4. 過去の経験と向き合う
毒親育ちの方は、過去の経験が現在の思考パターンに大きな影響を与えている可能性があります。カウンセリングなどを利用し、過去の経験と向き合い、感情を整理することで、過度な責任感を手放せる場合があります。
責任感と過剰な負担の境界線は、人それぞれ異なります。
大切なのは、自分にとって何が心地よく、何が負担になっているのかを丁寧に感じ取ることです。もし、今あなたが重すぎる荷物を背負っていると感じているなら、少し立ち止まって、荷物を降ろしてみませんか?
あなたは、もっと楽に、自分らしく生きる権利があるのですから。
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