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タイトル:脳を味方に付ける「小さな変化」

新年を迎え、気持ちも新たに、「さぁ、今年は何かに挑戦しようかな?」と想いを巡らせる。

でも、

「新しいことを始めたいのに、三日坊主で終わってしまう」

「自分を変えたいけれど、どうしても腰が重い」


そんな悩みを感じたことはありませんか?

 実はそれは、あなたの意志が弱いからではなく、あなたの脳が正常に機能している証拠なのです。

私たちの脳には、変化を嫌い、現状を維持しようとする強力な本能が備わっています。今回は、心理学と脳科学の観点から、無理なく自分をアップデートするための「脳を味方につける方法」を解説します。



1. なぜ脳は「変化」を嫌うのか?

私たちの脳には、「ホメオスタシス(恒常性維持)」という機能があります。これは、体温や血圧などを一定に保とうとする生命維持のための仕組みですが、実はメンタル面でも同じことが起こります。

脳にとって、今の状態は「とりあえず今日まで生き延びることができた安全な状態」です。一方で、新しい挑戦や大きな変化は「生存を脅かすかもしれない未知の脅威」として認識されます。


扁桃体(へんとうたい)のブレーキ

私たちが大きな変化を起こそうとすると、脳の奥底にある「扁桃体」がアラートを鳴らします。

「いつもと違う! 危ないかもしれない!」と警報を出すことで、私たちを元の慣れ親しんだ状態(コンフォートゾーン)へ引き戻そうとするのです。



2. 脳を驚かせない「スモールステップ」の魔法

大きな変化は脳をパニックにさせますが、「気づかないほどの小さな変化」であれば、脳の防衛システムをすり抜けることができます。

これが、「日常に小さな変化を混ぜ込む」という戦略です。


心理的安全性と学習

例えば、以下のような些細なことから始めてみましょう。

  • 通勤ルートを1本隣の路地にする

  • コンビニでいつもと違うメーカーの飲み物を買ってみる

  • 普段選ばない色の靴下を履いてみる


これらは一見、自己成長とは無関係に思えるかもしれません。しかし、心理学的には「変化しても安全である」という体験を脳に蓄積させるという、非常に重要な意味があります。


ポイント:  脳に「変化=ワクワクするもの・安全なもの」という新しいレッテルを貼らせる作業です。これを繰り返すことで、いざ大きな決断や変化が必要な時にも、脳が過剰に拒絶反応を起こさなくなります。



3. 「脳の可塑性」を育てる

脳には、経験によって神経回路を書き換える「可塑性(かそせい)」という性質があります。

いつもと同じルーティン(日常)を繰り返していると、脳の回路は固定化され、新しい考え方や行動を受け入れにくくなります。しかし、意識的に「小さな違和感」を日常に取り入れることで、脳の柔軟性が高まります。


小さな変化がもたらすメリット

  1. ドーパミンの分泌: 新しい体験は、快楽物質であるドーパミンを微量に放出させます。これが「変化は楽しい」という感覚を育てます。

  2. ストレス耐性の向上: 予期せぬ事態が起きても、「まあ、なんとかなるだろう」という心理的余裕(レジリエンス)が生まれます。

  3. 創造性の向上: 視点が変わることで、仕事やプライベートでの新しいアイデアが浮かびやすくなります。



4. 変化の「耐性」を定着させるコツ

今日から始められる、脳を味方にするトレーニングステップをご紹介します。


ステップ1:難易度を極限まで下げる

「毎日30分勉強する」ではなく「本を開くだけ」にする。脳が「それくらいならいいよ」と許可を出してくれるレベルまでハードルを下げます。


ステップ2:違和感を楽しむ

少し違う道を通ったときに感じる「ちょっと落ち着かない感じ」を、「今、脳の回路が新しく作られているな」とポジティブに捉え直します。


ステップ3:自分を褒める

「いつもと違う飲み物を買った」だけでも、自分の変化をしっかり認めてあげましょう。脳は報酬(褒め言葉)が大好きです。



まとめ:人生を大きく変えるのは、小さな一歩の積み重ね

心理学者のウィリアム・ジェームズは、「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる……」という言葉を残しました。


いきなり性格や人生を変えようとする必要はありません。

まずは明日の朝、いつもと違うコーヒーを選んでみる。そんな小さな「冒険」が、あなたの脳をより自由で、変化に強い、しなやかな状態へと導いてくれます。

「変わっても大丈夫なんだ」という安心感を、あなたの脳にそっと教えてあげてくださいね。


 
 
 

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