自分軸と他人軸 行動の基準~それは私のためのエンジンか?相手のためのエンジンか?
何か行動を起こそうとするとき、あなたの心の中の「エンジン」はどちらの燃料で動いているでしょうか。
「自分の気持ち」という内部燃料か、それとも「相手の反応や評価」という外部燃料か――。
この「エンジン」の正体は、自分軸と他人軸の違いそのものです。
具体例で比べる「2つのエンジン」
日常のちょっとした行動を例に、どちらのエンジンが回っているかを見てみましょう。
自分のためエンジン(自分軸)
誘いを断る時: 「今日は体調を整えたいから、家でゆっくり過ごそう」
人に親切にする時: 「自分がそうしたいから、喜んで手伝う」
行動の基準: 自分の感情や価値観。行動した後に「納得感」が残り、心が軽やかになります。
相手のため・人の目エンジン(他人軸)
誘いを断る時: 「断ったら『付き合いが悪い』と思われそうだから、無理して行こう」
人に親切にする時: 「手伝わないと『気が利かない人』だと失望されるから、やっておこう」
行動の基準: 相手の不機嫌や評価の低下を避けること。行動した後に「疲労感」や「モヤモヤ」が残ります。
心理学で解き明かす「なぜ他人軸は疲れるのか」
心理学では、不満や生きづらさの原因を「統制の所在(Locus of Control)」という概念で説明します。自分の行動のコントロール権が「内側(自分)」にあるか、「外側(他者や環境)」にあるかという視点です。
「人の目」を基準に動くとき、コントロール権は完全に「他者」へ渡っています。アドラー心理学でいう「課題の分離」ができておらず、他人の感情や評価という本来コントロールできないものをコントロールしようとしている状態です。
結果として、脳や心が常に緊張状態に晒され、燃え尽き(ガス欠)を起こしやすくなります。
自分軸エンジンに切り替える「1つの問いかけ」
行動を起こす直前、心の中で自分にこう問いかけてみてください。
「私はこれを『やりたいから』やるのかな? それとも『波風を立てないため』にやるのかな?」
もし「波風を立てないため」だったとしても、自分を責める必要はありません。
「私は今、嫌われるのが怖くて動こうとしていたんだな」
と気づくだけで、ハンドルの握り直しが始まります。
自分の本当の気持ち(自分軸)を燃料に動く練習を重ねることで、心は驚くほど軽くなっていきますよ。

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