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課題の分離 ~アドラー心理学より~

課題の分離とは?

アドラー心理学では、人生で起こる問題はすべて「課題」であると考えます。そして、その課題は「誰の課題なのか?」という視点で分類できると説きます。


  • 自分の課題: 自分が責任を持ち、解決すべき問題。

  • 他者の課題: 他者が責任を持ち、解決すべき問題。


例えば、子供が勉強しないことに悩んでいる親の場合、勉強するのは子供の課題であり、親の課題ではありません。親は子供に勉強を促すことはできますが、最終的に勉強するかどうかを決めるのは子供自身です。


なぜ課題の分離が必要なのか?

課題の分離をすることで、以下のメリットが得られます。


  • 人間関係のストレス軽減: 他者の課題に介入することで生じるストレスや対立を回避できます。

  • 自己肯定感の向上: 自分の課題に集中することで、自己決定感や自己肯定感を高めることができます。

  • 他者への信頼感の向上: 他者の課題に介入しないことで、相手を信頼し、尊重することができます。


課題の分離の実践方法

課題の分離を実践するには、以下のステップを踏むことが重要です。


  1. 誰の課題かを考える: 問題に直面したとき、まずそれが誰の課題なのかを冷静に考えます。

  2. 自分の課題に集中する: 自分の課題である場合は、責任を持って解決に取り組みます。

  3. 他者の課題に介入しない: 他者の課題である場合は、助言や支援はできても、最終的な決断や行動は相手に委ねます。

  4. 相手を尊重する: 相手の課題に介入しないことは、相手を信頼し、尊重することにつながります。


課題の分離の注意点

課題の分離は、決して相手を突き放すことではありません。困っている人がいれば、親身になって相談に乗ったり、情報提供をしたりすることは大切です。しかし、最終的な決断は相手に委ね、責任も相手にあることを理解することが重要です。

課題の分離は、簡単なことではありませんが、日々の生活の中で意識して実践することで、人間関係の悩みを減らし、より良い人間関係を築くことができると思います。


 
 
 

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